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恐怖!南京虫!

ここはオーストラリアはシドニーのとある宿。バックパッカーと呼ばれるタイプのこの施設は、ベッドが複数並んでいる部屋が10以上あり、見ず知らずの旅人同士が寝食を共にする場所である。一泊15ドルから泊まることができ、無料のWi-Fiも飛んでいる。ホームページがなく、観光案内所で「よくあの場所を知ってたね。」と言われたほどの隠れ宿。かなり汚いが、ネットが使えて20ドル以下で泊まれる場所はまず無いと聞いたので、シドニーでの拠点としてここに宿を取った。近くにシドニー市内でもっとも大きな駅Centralがありどこに行くのもアクセスが楽だし、ネットで日本の知り合いとも自由に連絡が取れてすごく快適な場所だった。あの朝までは…。

シドニー滞在も2週間ほどたった頃か、朝起きてみるとなんだか体が痒い。見てみると足や腕、腹、背中など全身に発疹が出来ている。少しなら気にしないのだが、見たことも無いほどおびただしい数の発疹。シドニーにもなんとなく慣れてきているとはいえ、原因不明の症状に不安な気持ちになる。節約の為に腐りかけのものでもかまわず食べているし食あたりだろうか、あるいは何かしらの虫にでも刺されたか。助けを求めるにしても英語があまり得意ではないし、自己解決できるのか。
考えていると、何やらベッドの上を動くものがある。見てみると2mmほどの大きさの虫だった。ああ、ダニか。発疹の原因はこのダニに違いない。ダニに食われただけなら放っておけば治るので、少し安心する。しかしそれは間違っていた。その虫が発疹の原因だということが間違っていたのではない。その虫がダニだということが間違っていたのだ。

安心しながらも、異常な数の発疹ができていることと、そのダニらしきものの形に少し疑問を抱いた俺はインターネットで調べてみることにした。もちろんなんの宛ても無くその虫が何の虫かということを調べられる訳は無い。海外において警戒するべき虫を何種類か事前に調べていたので、オーストラリアで出会う可能性があり、なおかつ今の症状を引き起こす虫が頭に浮かんだのである。いや、まさか。東南アジアでなら出会っても不思議じゃないけれど、こんな大都会で、しかも海外に出てすぐに出会う訳は無いさ。一抹の不安を胸にGoogleの画像検索でその虫の名前を検索する。すると…

やばい、南京虫だ…。

ベッドにいるそいつは確かにディスプレイの中の写真と一致している。悪い予感は的中した。

南京虫とは吸血性の昆虫であり、人間を主なターゲットとする。

写真 ※クリックで写真が拡大します。虫等が苦手な方は観覧しないでください。
toko.jpg

噛まれると強い痒みが2週間続き、噛まれたあとは長ければ1ヶ月残るという。

実際に噛まれた写真 ※こちらもクリックで拡大。観覧注意
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しかし恐ろしいのはそれだけではない。こいつらは恐ろしく繁殖力が強い上、半年吸血しなくても餓死しない。成虫は比較的簡単に殺せるが、卵は70℃の熱湯で20分ほど熱しなければ死滅しないという。旅行者が持ち物に卵を産みつけられると行く先々で近親交配による繁殖を繰り返す為、南京虫に卵を産みつけられた可能性がある持ち物はすべて処分しなければならないのだ。実際にAbercrombie & Fitchというファッションブランドのニューヨークにある店舗は、南京虫の発生によって一時閉店に追い込まれている。

最悪の気分だった。体はすごく痒い。痛いのはある程度我慢できるが、痒みはかなり辛い。自分のこともそうだが、もし持ってきたバックパックの中で繁殖が始まれば、バックパックを処分することになる。持ってきた洋服もそうだ。海外に出れば命に関わる問題だって起こるのだからこの程度は対したこと無いのだろうけれど、出てきてすぐ空港で荷物がなくなった上、今度は南京虫に遭遇するというハプニングの連続。つくづく自分はこういう細かいところで運がない。
とにかく放ってはおけないので、宿のスタッフに言ってマットレスとシーツを取り替えた。マットレス全体と枕カバーの内側にまで殺虫剤を撒く。翌日には宿を出る予定なので、今晩これ以上刺されなければとりあえずは問題ない。持ち物に関しては卵の生まれる時期の関係上2週間は安心できないので、当面洋服を密閉した状態で持ち運び、最悪繁殖した場合殺虫剤を毎日吹き付け続けることになるだろう。
朝早くからとんでもない目に遭ったが、とりあえずマットレスとシートを替えて安心した俺は、睡眠不足だったのでもう一度眠ることにした。今日明日で新しく噛まれることはないはず…そんな考えは甘かった。

三時間ほどたっただろうか。目が覚めた俺はすぐにベッドを見渡す。すると、いるではないか。枕に1匹、布団に3匹。いったいどこに潜んでいたんだ。わずかだが体も噛まれている。俺はすぐに宿を出て、虫除けと痒み止めを買ってきた。部屋を替えたところでどこに潜んでいるか分からないし、宿を出ようにも俺自身についていたなら意味は無い。虫除けを布団と体に隈無く撒き、恐ろしさに震えながらその日を過ごした。

ろくに眠れないまま翌日エアーズロックに向かう。今回の件がいつ決着がつくかも分からないし、この先南京虫とどこで何度出会うかも分からない。全身の痒みと、持ち物に南京虫がついているかもしれないという恐怖心で、全く安心感がないまま宿を離れた…。


この記事をアップした時点で南京虫にやられてから丁度2週間程度が経っている。洋服を密封しておいて行く先々で日干しをするという方法をとっているおかげか、今のところ新しい被害はない。成虫はついてきていないと考えていいだろう。卵が産みつけられているとすればそろそろ孵るころだが、その時は持ち物すべてに殺虫剤を撒けば新しく繁殖することもないはず。まだまったく安心できる状態ではないが、なんとか解決のめどは立った。まったくとんでもない目にあった。また被害が発生したら記事にしようと思う。そうならないことを心から祈っているけれど…。

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